「次は、何処?」



「あんたの学校の近くのアパート。」



ここは、珍しく半年以上住めたから、愛着、感じていたんだけどな……。




母親と私が2人でいる時間が出来たら、引越しの合図。




それはもう、私と母親の暗黙のルールになっている。





私は、こんな母親でも、嫌いなわけじゃない。




私をちゃんと育ててくれている。



話すことは全然ないし、



会うことすら滅多にない。




けど、体罰もないし、それなりに不自由無く暮らしてきた。




だからこそ、



嫌いじゃなくて。





ただ、寂しいんだ--……