それから数週間後。 すでに梅雨シーズンになっていて、私の機嫌はとっっっても悪い。 「美幸、そんなにイライラしないでよ。見てるこっちも嫌なんだけど。」 「しょうがないじゃん。この時期嫌いなんだって。」 髪のまとまりは悪いし、 雨のせいで部活の後寒いし、 雨音うるさくて、授業に集中出来ないし、 電車の運行状況に支障はでるし、 ………考えたらキリがない。 「授業に集中出来ないのは、美幸に集中力が無いからでしょ。」 それは、そうなんだけど。