夏休みも明け。 秋も過ぎ。 気付けば、もう12月の中旬。 相変わらず、瑠衣は甘くて、ドキドキさせられる毎日。 確かな幸せを胸に、毎日を過ごしていたんだ。 だから、忘れていた。 ーーー忘れようとしていた。 元彼、優也のこと。 そして、あの人のことも。 だから、その報いが起こったんだ。 『元彼』と『家族』。 どちらも、忘れてはいけなかったのに。