「美幸、上がって。」 「うん。」 前に来た時とは訳が違う。 私は瑠衣の “彼女”。 「久しぶりね。美幸ちゃん。」 「覚えてて下さったんですか?」 これは、とてもびっくりした。 ちゃんと会ったのは、中学2年生が最後だったから、3年ぶり。 街でもすれ違うことはあったけど…… 「それは、もちろん忘れないわよ。だって瑠衣が毎日 「いつまで玄関に居るんだよ?さっさと入るぞ。」 なぜか、瑠衣はお母さんの言葉を遮った。