「そういえば、さ。優也のこと良いのか?」



夜の海。


パチパチと輝く手持ち花火。




「うん。だって、優也よりも瑠衣のことで頭がいっぱいになってたんだもん。」



「そっか…」




優也がさっきコンビニで買ってくれた花火を、2人で並んで火に付ける。





「実はさ、今年の夏休み。部活もあって、あんまり遊べないんだよな。」



そっか…。


私も部活あるし、なかなか遊べないよね。



しかも、水泳部なんか大会ばっかだしな〜。




「だからさ。代わりってわけじゃ無いけど、家デートしない?俺の家。」



「うん。瑠衣の家、行きたい。」