「あ、あのー。このチーズケーキ下さい。」



優は今日もバイトしていた。



そして、注文を快く受けていた。


「いやー。優くん来てから大繁盛。
店としてもありがたいよ。
優君はここの店の看板だね。」




なーんて、機嫌良く店長に言われていた。



「いやー。そんなことないですよー。」


という、愛想笑いで返すのも、
男の子みたいに、優君と呼ばれるのも



もう慣れた。


「ういっす。はよーっす。」


今日も来た、あの人。


ゴールデンウイークが直前だから、金がない‼お願いだから雇ってくれ!



と言って来た、

かっこいいとか、イケメンという言葉が似合う男の子。


そして、私はあの人が苦手だ。