優(まさる)は焦っていた。



「おねーちゃん。おねーちゃん。」




「早くしてよ。おねーちゃん。お腹減ったよー。」



「ねーちゃん。弁当まだ?」

いつも朝は忙しいのだが、この日は一段と忙しかった。



「もうちょっとだから待って!お姉ちゃんも今日から学校なんだから!」