それから、何故か健汰がここを訪れることはほとんどなくなった。 それでも、時が止まったようなあたしたちを置いて、本当の時は進み続ける。 ――…いつかは、糸がプツリと切れてしまうことも知らずに、あたしは、健汰をひたすら待っていた。