でも、お母さんの目は
相変わらずの鬼の形相。

あたしを睨み付けて
やっと開いた口からもらした言葉は

「あんたなんか…消えてしまえ」

「…お母さっ」

バチンッッ!!

「きゃぁっ…!」

もうあたしのお母さんは
あの頃のお母さんは

どこにもいなかった。

今いるのは

「鬼だ…」

そう、目を尖らせて
今にもあたしを殺そうとしている

鬼のような人だった。