『えー、次は桜花宮ー、桜花宮ー。』 そうアナウンスがかかり、私は次乗ってくる人のためにドアの真ん前から端っこへずれた。 シュー。 ドアが開き、案の定男子高校生がたくさん乗ってくる。 やっぱりずれといて良かったなー。 ドアがまたシュー、という音を立てながら閉まろうとすると、 男子高校生が1人飛び乗ってきた。 危ないなー、でも早く帰りたいもんね。 気持ちは理解出来るよ。 そう思いながら顔をあげると―――。 目の前にいたのは、 私の理想の高校生でした。