「待った?ごめんね蒼…」

長い部活がおわり校門まで行くと、そこにはすでに蒼がいた。

「ぜんぜん。俺もいまきたとこだったから大丈夫だよ」

柔らかい笑みを浮かべて蒼が振り返った

「そっか。よかった」

「じゃあ、いこっか」

「うん」

そう言うと蒼はわたしの手をそっと握った。
女の子でも憧れてしまいそうなぐらい細くて綺麗な手。でも大きさとか触り心地は女の子とは違っていつもやっぱ男の人なんだなって思わされる

少し歩くと蒼が

「どこ行きたい?」

って聞いてきた

「んー…ちょっとお腹すいちゃったからなー」

「じゃあ、マックでも行こうか?」

「行く行く!」

「うん、じゃあいこっか」

わたしは蒼の手をつよく握り返した