「立香、買ってきたよ。」


あたしは今ファーストフードにいる。

悠樹と2人で。

今日は・・・悠樹に別れを告げるつもりで会った。


『ありがと。』


あたしは悠樹が買いに行ってくれたレモンティーを口にふくむ。

悠樹はあたしの隣でハンバーガーを頬張ってる。


「この前は公園楽しかった?」

『うん。寝てばっかりだったけどね。』

「亮我らしいな。」


隣で微笑む悠樹。

あたしはこの人の笑顔を崩してしまうんだ。


「立香と亮我を2人にすんのはなんかちょっと嫌だったけど。」

『え?』

「ほら、俺だって男だしさ。まだ小学生のガキだけど・・。嫉妬心はあんの。でも2人なら信じられるからいいんだけどさっ!」


“信じられる”

悠樹はあたしと亮我を信じてくれてた。

なのに・・。

あたしは悠樹の信頼を裏切ったんだ。