「ついたよー!」


あたしたちは公園の駐輪場に着いた。

駐輪場も結構大きい。

どんな公園なんだろ・・。

遊具が多いのかな?

でも・・はっきり言うとあんまり遊具に興味ない。

でも・・ブランコだけはスキだ。


「んじゃ、行こ。」


亮我くんはあたしの一歩前を歩いてる。

悠樹くんはあたしの横で色んな話をしてくれる。

学校であったこととか亮我くんのこととかも。

悠樹くんの話を聞いてて少し亮我くんについてわかったことがある。

それは亮我くんの両親が育児放棄になりかけているということ。

両親との会話はほとんどないんだって。

でも黙ってお金をくれるらしい。

これが・・・これが、どんなに辛いことなのかこの時のあたしまだは理解してあげられなかった。

理解してあげることができない程に子供だった。