「んじゃ、行くかー。」


悠樹くんの一言で出発することになった。

あたしは亮我くんの後ろをゆっくりとついていく。


「もうすぐだからね?」

「立香ちゃん疲れてないかー?」

『うん。大丈夫。』


信号で止まると亮我くんたちは必ず話しかけてくれる。

この2人は人に気を使えるし優しい。

だから安心して一緒にいれるのかも。

あたしは他の人たちみたいに最初からこの2人を疑ったりしなかったし・・。

他の人たちとはなんだか違う気がする。