家に帰る途中・・ずっと考えていた。

新橋くんのことを。

たった一つしか歳の差がないのに何歳も年上にみえた・・。

容姿も、精神年齢も。


『・・曇ってる。』


空を見上げるとまだ曇り空だった。

曇り空を見るたびに新橋くんの切ない表情が思い出される。


『また・・今度。』


誰もいない道でたった一言つぶやいてあたしは足早に家へと帰っていった。