『・・・。』


家を出るとあたしの足は勝手に前へと進んでいく。

真っ直ぐに、あの公園へと。


『いない、よね。』


公園につくとすぐに公園を見渡した。

あの男の子がいるんじゃないかと思って・・。

でもそんな都合よくいるわけもなくてあたしはブランコに座った。


『どうすればいいの?』


バッグにいれといた黒いハンカチをあたしは眺めた。

そのまま10分くらい眺めていたと思う。


ガサッ


『え・・?』


公園の入り口の方にある草がぶつかりあって音をたてた。

あたしは入り口の方へと視線をむけた。


『あ・・。』


そこにいたのは・・昨日の男の子だった。