『ただいま。』 『お帰りなさい!』 家に帰ると元気な母の姿。 きっと・・・すごくいい親なんだと思う。 でも、あたしはその親を信じれない。 信じようと思えない。 『行ってきます。』 あたしはランドセルを部屋に置いてまた外へと行く。 『えっ?どこに?』 『どっか。』 母の質問にまともに答えもせずにあたしは黒いハンカチと斜めがけバッグを持って家をでた。