『あ、れ?』


学校の帰り道あたしは自分の所から50mくらい離れたバス停でバスを待ってる人を凝視した。

お腹が大きくて明らかに妊婦さん。

大きな鞄を右肩にぶらさげている。

幸せそうに大きなお腹を撫でている。


『・・・・・・。』


あたしはその光景が信じられなかった。

妊婦さんが幸せそうにお腹を撫でているのが信じられなかった。

本当だったらそれが普通の光景なのだろう。

だけど今のあたしにはありえないほどの衝撃だった。

だって、その妊婦さんが亮我の母親だったから。