ぱにくるわたし。
なんでわたし抱きしめられてんの!?
「……会いたかった。」
それは、今まで聞いたことないか細い声で。
今にも潰れてしまいそうな声で。
「すきだ…俺と付き合ってください。」
その言葉を聞いたとき、わたしの目から涙が出てきたの。
昨日、相馬のことを好きだってわかって、その次の日に告白?
今まであんなにいじわるなことばっかり言ってきて、こんな優しく抱きしめる?
何かがおかしい。
そう思っていたのに、わたしは…
「わたしも…好き。」
大切な人を傷つける道を歩んでいたんだ。
幸せの方が大きかったから、のちのち不幸がくるなんて、
考えてもいなかった。

