それでもやっぱり君がスキ。




「いつも一緒に食べてる友達が…今日は彼氏と食べてるから…」



なんか緊張してるせいでうまく話せない。

なのにこいつは、わたしの気も知らないで藍の席に座って外を眺めてる。




綺麗な横顔。



だけどそれより…一瞬だけ見せたさみしそうな瞳が気になった。





「…泣かないで」



気づくとわたしはそんなことを言っていた。