次の日の朝、わたしはいつもよりドキドキしながら登校していた。





「夏菜~!おっはよー!!」




ちょっと先で藍が大きくこっちに手をふる。


いつもなら意味もなく急がせるのに…





しかもすごい眩しい笑顔。




「な…なになに?なんでそんなご機嫌なわけ?」



ちょっと引きつった笑顔で聞いてみると…




「じ、つ、は…


付き合ったの!」




にやけながら言う藍。



付き合ったって…まさか…





「そ、爽多!?」


わたしがそう言うと、藍は不思議な顔をして言った。




「なんで知ってんの!?」



いやいや、藍ってわかりやすすぎだから。