「あ、わたしの家ここだから…じゃあね」 「…おう、またな。」 わたしはそう言い、家に入った。 相馬って帰り道、わたしの家の前を通るのかな? けど…さすがにそんな偶然っておかしくない? わたしはもう1度外に出た。 わたし達が歩いてきた方向に相馬は歩いていた。 わざわざ送ってくれたんだ。 じぶんの家も同じ方向だと言っていたけど、あれは嘘だったんだ。 …好き。 前までの好きとはちがう。 友達じゃなくて、相馬の特別な存在になりたい。 わたしは本気で相馬のことを好きになってしまったんだ。