それでもやっぱり君がスキ。




「うわ、暗。帰るかー。」




もうこんな時間か…

帰るのが寂しくなるわたし。



こんな人と別れられて幸せなはずなのに!




「あ、お前もこっち?」

「うん…」

「一緒じゃん。」



相馬と方向が同じみたいで、暗い道だからなんとなく安心しながら歩く。




「相馬ってさ…」


「結局相馬って呼んでんじゃん。」




あ。



「…相馬って案外頭いいよね。」



もちろん学力的な意味ではなく、そーゆー頭の回転の早さが。



「当たり前だろ、前の英語のテスト98点だったし」


「え!?うそ!負けた!!」



わたしも英語には自信があったのに。