どうせわたしはバカですよ！そう思いながらパチンパチンとホッチキスの音を立てる。
「てか松田に聞いたんだよ。
お前が俺のこと相馬って呼んでたって。
お前のせいで俺、今日1日わらいものにされた。」
「ざまーみろっ！」
わたしはそう言ってべーっと下をだした。
「なにお前！へんなやつ！」
すると、相馬は笑顔になった。
怒ると思ったのに、それどころかわたしに笑顔を向けている。
なんか…わたしが悪者みたいじゃんか。
「てかさー、さっきから何やってんの？」
「雑用。先生に頼まれたの。」
「ふーん。」
相馬は聞くだけ聞いといて、興味なさそうに携帯をいじりだした。
「ちょ、手伝ってくれないの！？」
思わず聞いてしまった。
普通、そう聞いたってことは手伝ってくれるもんだと思ってたから。
