それでもやっぱり君がスキ。




すると、相馬はにこーと笑ってわたしのとなりの席に座った。




「俺のこと相馬って呼んでるらしいじゃん?」


ギクッ
ばれてる…。



「そんな呼び方するわけないじゃん?噂の千尋くん?」



わたしは負けじと嫌味を言い返す。



「ふーん…俺って噂になってんだ。どんな噂?」



「性格が悪いって噂。」




かっこいいから、とは言えずにそう言った。


すると相馬はポカーンとした顔をした。




「なに?かっこいいから噂になったとでも思った?」



わたしが勝ち誇った顔でそう言うと、相馬はバカにした顔でいった。



「………ばか?」


と。