そんなおかしいこと言ったつもりないのに。 藍はずっと笑っているので、わたしは目の前のケーキにやっと手をつけた。 「このケーキおいしい〜!」 「…はー、笑った笑った。 まぁ夏菜はかわいいし、また新しい恋すればいいんだって! てかケーキ口についてる。」 藍はわたしの口についたケーキをティッシュでふいてくれた。 「藍が男ならなー」 「わたしも男だったら夏菜を落としにかかるよ」 藍がそんなことを言うから、わたしもぷっと笑えてしまった。