学校が終わり、久々に藍を家に呼んだ。
今日、藍はわたしの家に泊まっていくことになった。
てゆーかわたしが話したいことがたくさんあるから、藍を誘った。
「はい、これ食べていいよ。」
わたしはリビングから持ってきたケーキを机に置く。
「ありがとー!いっただきまーす!」
藍はすぐにそのケーキに食いついた。
わたしは食べものがあまり喉に通らないため、じぶんの目の前にあるケーキを見つめる。
「藍…藍のすきな相馬ってあんな性格悪いやつなの……?」
藍は口に含んであるケーキを飲み込み、フォークを置いた。
「まさか夏菜の言ってた人が千尋くんなんてわたし驚いちゃったよ。」
「わたしも…」
まさか噂に聞いてた千尋くんだとは思わなかった。
てゆーか千尋くんって呼びたくもない。
あんな人、相馬でじゅーぶんだよ。