「…な…な……きろ…


夏菜!起きろ!!」




とつぜん聞こえた大きな声に、わたしはびくっと体を起こした。




「はぁー、やっと起きたか」


そういってわたしの目の前にいるのは…



「爽多…なんで…?」




今は部活の時間なはず。

なんでここにいるんだろう。



てゆーかわたしはどれくらい寝てたんだろう。




「ばか、もう下校時間とっくに過ぎてんぞ。

俺は部活のあと職員室に寄って、んで教室に忘れものあったから取りにいこうとしたらお前が寝てたから…」




下校時間すぎてる…?


わたしはすぐに携帯を開き、時間を見た。




「7時半!?」


「そーだよ。お前、こんなとこで寝てんなよなー。

ここ人通らないから下手したら一晩ここで寝るはめになったかもしんねーぞ。」




爽多は、感謝しろよな!と腕を組みながらいった。



「ご…ごめん。ありがとね。」




結局寝てしまったから彼が通ったかどうかわかんないし。


なにしてんだろ、わたし。