オタクの恋はけわしいのです!

「雛!!いい加減起きろよ!おい!!俺が学校遅れるだろ!」

あたしの腹を殴ってくる弟。
最悪の目覚め。

「うるっさいな…遅れるんだったら早くいけよ…。あたしのことはいいからぁ~…。」
「寝るな!母さんいないんだから姉としてちゃんとしろよ!俺はいくからな!」

弟、郁斗はしっかり者。イケメンの、中学三年生。

モテるだろうなぁ…。

「それに至ってはあたし…見事にモテないよなぁ…不公平だわ。」

郁斗につくってもらった朝ごはんをもぐもぐしながら考える。

…今何時…?

「あぁあぁああ!!やっばい!!入学式遅れるうぅうぅ!」

今日は、高校の入学式。

「髪の毛なんて知るか!!行ってきます!!そうだ、誰もいなかった!!じゃあね!家っっ!」

家にお別れを告げて家を出ていく。

やっばい…はやく行かなきゃ!

____入学式

『今日は待ちに待った入学式。いい晴天で、みんないい気持ち。さあ、入学式がはじまりっ…!?』

バタンッッ

やっば、勢いよく開けちゃった。
ていうか、校長先生のお話の途中?

みんなの視線があたしに集まる。

「ぁあ~すみませぇん遅れましたぁ。」

高校かぁ…いいスタート切れなかったなぁ…。

あの、あたし。
入学式、立たされるの初めてです…。

あたしの高校生生活最悪のスタートを切りました。