小学校、二年生。そう、この頃から私、優(ゆう)はどんどん黒に落ちて行く…
「ゆーちゃん!ゆーちゃん!」
「なぁに?りんちゃん!」
「次はお砂場で遊ぼーよ!」
「えー!!!ブランコはー??」
もぉ~
りんちゃんはほんと、せっかちさんだなぁ~
さっきブランコ乗り始めたばっかりなのに、もう飽きちゃったのかなあ?
私、ブランコもっと乗ってたいのにな~
グイグイ
「わぁわぁ!りんちゃん痛いよー。腕ちぎれちゃうー!」
「ゆーちゃん早く早く!」
りんちゃんは私より5つもお姉さんなのに、スッゴクこども。
もう、"ちゅーがくせい"なのに、お砂場で遊ぶなんて、私のお友だちより、ずーっとこども。
「ゆーちゃん、お城つくろう?」
「手がよごれるからヤダー!ゆう、ブランコ乗りたいー!」
「ほらほら、そんなこと言わないで一緒に作るよー!」
もう!りんちゃんはほんとせっかちさん!
りんちゃんの"こーこーせい"のお兄ちゃんのカイトくんは私のやりたいことして遊んでくれるのに!
りんちゃんは私のお話ぜんぜん聞いてくれない!もう!
「りんちゃん!」
「んー?」
「ブランコのろーよー!」
「えー」
「ねーねー!!」
「…」
「りんちゃんったらー!」
「………出来た!」