「その身長じゃ、こういう時不便ですね」
やっぱりこの人はバカにしてるのかな
そしてそれが顔に出てたのか、
「あ、いや、バカにしてるとかじゃないよ?!ごめんって!今の無意識!悪気があって言ってる訳じゃ……」
必死になってる姿が可愛くて
思わず頬が緩んだ
「分かってるよ。田沼くんの必死な姿見てると悪気があって言ってるように見えないし」
だからもう大丈夫、と言って、
田沼くんの顔を見るために顔をあげた。
すると田沼くんの頬は
ほんのり赤く染まっているようで。
「え、どうしたの?田沼くん」
「えと、あ、何でもないです!また届かない時とか俺頼って良いからね!じゃあまた明日!!」
そう言って走って
図書室から出ようとした田沼くん。

