振り返ると、ほら。 「田沼くん!!」 話せて嬉しい、なんて思ってる私は なんなんだろう。 「どーも!今日はどうしたんですか?伊藤さん」 「昨日借りた本返したくて。でも私の身長じゃ届かないのです……」 つられて敬語になっちゃったじゃないか。 「そういうことなら!」 私の手から本を取り、 本を元の場所に戻した。