片想いのカタチ *短編集*



それから、他愛ない会話をした。



「翔太くん、私の家ここだよ」



住宅街にある普通の一軒家。でも、デザインなどは、とても綺麗で自慢の家だ。



「そっか、綺麗だな」



家を見て感想を言ってくれた。



「んじゃ、また明日な」



そう言って、笑った翔太くん。



「待って」



咄嗟に呼び止めてしまった。



「どーかしたか?」



「……翔太くん。帰りたくない」