片想いのカタチ *短編集*



付き合うことを藤村さんや事務所の人に話したけど、反対はされなかった。


藤村さんにいたっては、とても喜んでいた。



「よかったね」



反対されなくて安心した。てっきり、反対されると思った。



「今度、デートするか?」



そして、翔太くんは優しく微笑んだ。



「うん。でも、私にとって毎日がデートみたいだよ?」



仕事だけど、毎日会うことができて幸せだ。会話もできるし。



「そか、ならよかった。じゃ帰るか」



そう言って、翔太くんは手を差し出してくれた。



「うん!」



私は手を繋いだ。