片想いのカタチ *短編集*



「顔赤っ!ゆでだこみてぇ」



翔太くんは、私の顔を見て笑った。



「もう、ばかぁ!」



私は、翔太くんの体を手で押した。



「わっとと」



いきなり押してしまったから、翔太くんはふらついた。それを見て私は、翔太くんを引っ張った。


そのせいで、体勢を直したのにまたバランスを崩してしまった。


――ドン


結局、翔太くんは私のことを支えきれなくて二人倒れた。



「痛い」



倒れたけど、私は翔太くんに支えられていたからあまり痛くなかった。



「いってぇー、大丈夫か?」



翔太くんは体を思い切り打った。