片想いのカタチ *短編集*




「……花純ちゃんのね、体が少し弱ってきてるんだ」



心なしか先生の声が震えている気がした。


先生が、どんな表情なのか気になったけど、抱きしめられてわからない。



「……」



先生が何を言おうとしているか悟った。


頭が真っ白になって頷くこともできない。



「手術を受けないと、もう長く生きられないんだ……でも、その手術助かる可能性が50%なんだ」



「私……死ぬの?」



もう何が何だかよくわからなくなってきた。