片想いのカタチ *短編集*




「……花純ちゃん、落ち着いて聞いてくれる?」



私を抱きしめたままそう呟いた。


だから、先生がどんな表情をしているかわからない。




……ただ、空気がどんよりと重苦しい。



「……」



私は、返事の変わりにコクコクって頷いた。



「花純ちゃんが眠ってる間に検査をしたんだけどね……」



声を出すのが辛いから、私はうんうんって首を縦にふった。



あー、何だかまたイヤな予感がする。