片想いのカタチ *短編集*



* * *


「ん、ちゃん、花純ちゃん!」



「うーん」



何だか頭が痛くて、起きたくない。



「花純ちゃん!」



先生が私の名前を呼んでいた。



「先生ーどうかしたの?」


眠たい目を擦ったけど、まだはっきり開いてないまん先生の顔を見た。



「花純、うなされていたから。大丈夫?」



心配そうに様子を伺う先生にきゅんとした。



「え、たぶん大丈夫かな」



「本当?少し顔赤いよ」



そして、先生は私の頬に手を当てた。