片想いのカタチ *短編集*



囁いた健人の表情を見ようとしたら、ゆっくりと顔が近づいてきた。


近づいてくる顔に私は目を閉じた。



――瞬間、唇が重なってチュっというリップ音がした。



それと同時にミルクチョコの味がした。


さっきまで食べていたチョコなのに、苦い味はしなくて甘かった。



「……ここあとのキス、ミルクチョコ味。名前みたいに甘い味」



そして、健人は自分の唇を舐めた。