片想いのカタチ *短編集*



『く、草野くん……!』



俯いてチョコを食べる私の耳に聞こえてくる女の子の声。



「心愛!何泣いてるの?」



そして、私を後ろから抱きしめる暖かなぬくもりを感じた。



「泣いてなんかないから」



まだ涙は完全に止まってなくて油断したら溢れそうになったから、唇を噛んだ。



「泣いてるよ」



そして、抱きしめていた腕を放して私の正面にやってきた。