片想いのカタチ *短編集*



――――



「本当によかったね」



あれから何日か経った。桃子には、全部報告した。



「うん、すごい嬉しい!」



私は、何だか少し照れくさくなった。



「ごめんね、誤解させちゃって。ちゃんと話したらよかったね」



桃子は、航太のお兄さんのことが好きでそのことを相談していたみたい。

私は、桃子の恋愛についてあまり詳しく知らなかった。



「ううん、いいよ。私のほうこそごめん」



私は、航太のお兄さんのこと知らないから相談できずにいたのに。