片想いのカタチ *短編集*



「あ、それ桃の恋の相談をうけてた」



「なーんだ。それはそうと何で私にだけ態度違うの?」



ずっと気になっていたことを聞いてみた。



「……緊張して由佳と上手く話せなくてあんな態度になった」



そして、そっぽを向く航太。

顔を覗き込んだら、真っ赤な顔で耳まで赤かった。



「そうなんだ。これからは、私にも優しくしてね?」



「……おぅ」



そして、泣き出しそうな私に近づいてくる航太の顔。

そっと私の唇にキスをした。