片想いのカタチ *短編集*



「ね、何の相談か教えてよ!」



気になってしまって聞いてみた。



「えっと、それは内緒!航太に聞いたらいいよ」



そう言うと、桃子は立ち上がった。



「航太に聞いたって教えてくれないよ……」



「由佳、航太に告白するべきよ!じゃ、私行くね。そろそろ航太来るはずだから」



そして、桃子は屋上から出て行った。


私は、航太が来るかもしれないことを期待してその場を動かないでいた。