「……桃の話を聞いてあげろよ!」 航太が追いかけてきてくれて嬉しい。 でも、桃子のこと言われたら嫉妬しちゃうよ……。 「離して、離してってば!」 私は思い切り航太の腕を振り払い、また駆けだした。 「……あ、おい待てよ」 逃げる私を航太はまた追いかけてこようとした。 けれど、私が振り向いたら廊下にいる人にぶつかっていた。 その間に私は、屋上へと向かった。