-高1の春-

その頃には、美香はもう愁斗と付き合っていて、
その日もアタシの家で帰りを待っていた。

「ただいまー」

「美香、愁斗帰ってきたよ」

そう言うと、美香は嬉しそうな顔をして玄関まで迎えに行った。

でも、愁斗と美香だけじゃないような声がする。

そう思っていると、美香と愁斗がリビングに入ってきた。

その後ろから、誰だかわからない男子が一人。

「は?誰?」

「ああ、コイツは丸井桐悟。野球部の友達」

愁斗が答える。

へーって思ってると

「愁斗、誰?妹?」

桐悟が尋ねた。

その後の一言にアタシはキレた。

「中学生?」

「ぶはっ 笑」

愁斗と美香は笑い出した。

笑い事じゃなーい!

「高1ですけど!」

言いながら、アタシは傍にあったティッシュの箱を投げた。

「いってー」

そんな出会いだった。

そのあと、愁斗が入ってた天文部に人数少ないからって4人で入った。

でも、愁斗はサボり気味。

合宿は来るのかなと思っていると美香からメールが来た。

『言い忘れてたけど、
 明日は愁斗と桐悟も行くから(・Å・)ゞ
 これ決定事項だからヨロシク☆
 明日、迎え行くね』

聞いてないよー 泣

まぁ、しょうがないか。

美香には逆らえる訳が無い・・・