「降りなさい、緋羽」


「え、でもここって.......」


「いいから!!!」




わたしは言われるがままに降りた。





ーーー鍵宮第一高校






「ここって.......」



「あなたの新しい高校よ。」



「..........まじで!?」




「じゃあね。元気でやりなさい。」




「え、ちょ!?はぁー??
家までの帰り方教えてよ!!」




「家?
もうあなたに帰る場所なんてないわ。」



「なにいって....」



「私も、あの人もあなたを捨てるの。」



「え、ちょ、お母さん......」



「もうお母さんじゃないわ。じゃあね。」







そういって母、だった人は去って行った。






なんで........????





涙一つこぼれない。





俺にはもうなにもない。