生徒指導室。
多分教室より長い間ここにいるんじゃね?
「野神さん?
まず俺ってのをやめなさい。」
「あー、はいはい。」
けっ、やめっかよ。
なんでそこまで言われんの?
「女子たるもの、一人称はわたくしですわ。」
なんだ?ふざけてんのか?
「わぁったくしぃー」
「ふざけるなぁぁあ!!!!」
怒鳴られた。
怒鳴りたいのはこっちだよ。
なんだよ、ここ。
一人称はわたくし?
意味不明。
クラスメイトもなにが面白いのかうふうふうふうふ笑っちゃってよぉー。
薄気味悪ぃわ。
「確かにスカート短くしてたのは私が悪い。それはごめん。」
「そうですわよぉお!!
ただでさえ、その目.....ですのに。」
私の目は、赤く見える。
よくは分からないが私が睨むと光の反射具合で赤黒く見える。
そして生まれつきの目つきの悪さ。
睨んでるつもりなんてないのに睨んでるようになってしまう。
周りのお嬢様はさぞ怖いでしょうねー。
「髪黒いしよくね?」
「そういう問題じゃないですわ」
「もう帰る.......」
「お好きになさって。今日はもういいですわ。」
半投げやり。
もういいから。
めんどくさい。
