ガララララ.........



扉を開き、中へ入って教卓の先生のそばまで歩く。




緊張やばい。

もー、どーすりゃいいわけ???




と、とりあえず前むかなきゃ。



私はくるりと体を前に向ける。



ひょーーーー、可愛いっっ。

だの

うぉおおお、俺タイプー!!!


だの


ちょ、あの制服どこだっけ!?

だの。



ガヤガヤ........


ってか、まじでヤンキーばっかじゃん!!??



なんだよ、このカラフルな方々は!!??




「はい、緋羽ちゃん。
黒板に名前書いて」



え、ちょ。


自分で書く系??




てかみなさんうるさすぎてなんて言ってるのか聞き取れねーよ。




俺は先生からチョークを受け取り、百八十度回転する。




そして黒板に書く、‘野神 緋羽’の文字。



「野神 緋羽です。
水の鳥学園より転校してきました。
よろしくお願いします。」




はい、なんとも普通な自己紹介。




みんなシーーーン。




ってか、よく見たらクラスメート半分くらいしかいねぇじゃん!!??





「「「「水の鳥!!??」」」」


数人が声を揃えて言う。



まぁ、この学校からしたら無縁だわな。