「ここだよ。」
俺は正直勘違いしていたらしい。
荒れた学校なら教室の扉なんてドラマで見たようなのをイメージしてた。
かなり綺麗に使われてるじゃん。
予想外だな。
「じゃ、俺行ってくるから。呼んだら来て。いいね?」
「はいはい。」
そうして扉のなかへ入って行った先生。
「うぉーい、静かにしろー。」
先生の声が聞こえる。
そうして途端に教室は静かになる。
「とぉちんおはよー」
「はい、おはよー。」
え、なに。
ちゃんと挨拶してんじゃん。
「はい、今日は転校生いるからね。
いじめとかしないよーに。仲良くするんだよぅ?わぁったね?」
「ちょ、まっ........とぉちん待って!?」
「そ、そだよ!!聞いてねーぞ!!」
先生適当すぎんだろ!!!
そりゃ少し待って欲しくもなるさ。
「おい、シューヤ。なんか聞いてねーのか!?」
「お、おう.......」
「そりゃー、シューヤもしらねぇよ。
昨日の放課後決まったんだから。」
「なんだよそりゃー。」
あれ、これ。
地味に入りにくくない??
「っだぁぁあ!!!もー、うっせぇよ。
いれるぞ??緋羽、はいれー。」
うひやぁ、きちまった。
