「あ、はよー。緋羽。」
保健室の鍵を返しに職員室に来たところ担任の先生に遠くから手をふられる。
てゆーか、ここにいる先生っていう先生かなりチャラいな。
「いきなり呼び捨てか。」
「あん?なんかお前喋り方ちがくね?」
「昨日ほどぶっ飛んだ日にゃ、そりゃあすこしは丸くなりますよ。
本性はこっち。」
「あー、そう。そっちのがいーよ。お前らしい。」
「.......え?」
はじめて.........
はじめて素の自分を肯定してもらえた。
「昨日のお前じゃ、俺のクラスじゃやってけるか不安だったんだ。
なんせケダモノクラスって呼ばれるくらいだからな。
昨日のお前なら100%いじめの対象だったが、60%くらいになったんじゃねーか?」
おいおい、ただでさえ不良ばっかの学校なのにケダモノクラスって......
しかもまだ半分以上いじめられる確率あんじゃん。
「ふっ、はは。」
「あ??なーにがおかしぃんだ?」
「俺なら大丈夫っすよ。なれてますから。」
「うぉ?あぁ…そうか。
じゃ、教室行くか。」
「はい!!!」
